『いつまでもあると思うな、親と富士』
昨年度、都内から移住してきた移住ライダーです。
今まで既にどこかで述べているかもしれませんが、僕ですね、富士山が大好きなんです。というか、富士山のそばに住みたくて移住してきたといっても過言ではないくらいです。というわけで、今回は富士山に関しての記事です。
霊峰富士の魅力
富士山ってヤツはですね、他県民からしてみたら、そりゃもう憧れの的ですよ。葛飾北斎の『冨嶽三十六景』をはじめとして、古今東西国内外問わず多くのアーティストの題材にされていますし、古代~中世においても富士講や山岳信仰の中心として信仰の対象とされてきました。実際、関東では年配の方なんかは富士山が見えると拝んだりします。若い人でも「今日は良いことがありあそうだ」みたいにポジティブな気持ちになる方は多いです。
知名度抜群ですね。しかし、勿論知名度だけではありません。
僕は初めて間近で見た時にはそのあまりの雄大さに圧倒されましたよ。もう大感動です。四季の変化によって、その在り様が大きく変化するのが凄く素敵ですし、そのどれもが非常に美しいです。見て楽しい、登っても楽しい、写真に撮っても、絵に描いても、バイクでぐるぐる周辺を散策しても楽しい。
富士山って、本当に、本当にスゴい存在なんです。
にもかかわらず……静岡県民ときたら
あまりにも富士山が身近すぎるからか、富士山のことを軽視しがちなんですよね。「軽視」というと乱暴に聞こえますが、本当に富士山に関して無頓着なんです。例えば、先日地元民の妻と僕との間でこんなやりとりがありました。
僕「今日富士山すごい綺麗だよ。ホラ、写真見て! すごいよね、こんなにクッキリ見えるよ」
奥さん「あ、そう。ふーん、よかったね(冷)」
とにかく反応が薄い。まぁ確かに地元民からしたら毎日見ているものですし、慣れてしまうのも当然なのかもしれません。でも、それにしても反応が薄い。これ奥さんだけじゃなく、他の地元民みんなそうです。僕がはしゃぎながら富士山の良さを力説していると、「おっ、こいつ富士山初心者か? まぁ落ち着けよ」みたいな冷めた態度で宥めてくるんです。
いいんですか、そんな態度で!!?
しかし、そんな無関心スタンスを取っている一方で、富士山領有権問題について某Y県さんと争っているという噂をよく耳にします。どちらが表でどちらが裏だとか、山頂の住所はこちらだとか、こちらの方からの方が綺麗に見えるだとか。
勿論、「きのこ・たけのこ」論争のような半ば冗談じみたお話だとは思いますが、とはいえそんな無関心スタンスではいずれ負けてしまうかもしれませんよ! もっと富士山をありがたがるべきです。これだけ凄いものが身近にあるという幸運を噛みしめながら生活すべきですよ!
「いつまでもあると思うな、親と富士」
以上、富士山を羨む他県民からの声でした。なお、先ほどの例えに関しては、きのこの方が圧倒的に美味しいということをここに追記させていただきます。
この記事を書いたひと
移住ライダー さん
東京から移住してきた謎のバイク乗り。最近あまり乗れていないのが悩み。