怪奇!!? 静岡に出没する謎の『トナラー』の正体を追え!!!

魔境・サイレントヒル(静岡)には多くの謎が存在する

前回の記事(『静岡に出没する謎の小蜘蛛たち(※画像無し)』)でも軽く触れましたが、静岡には実に多くの謎が存在しているんです。あまりにも多すぎて、とてもではないけど列挙しきれないのですが、今回もう一つだけご紹介いたします。

ドドーン

【怪奇!!? 静岡に出没する謎の『トナラー』の正体を追え!!!】

『トナラー』とは……<名詞>駐車場などで、他にいくらでもスペースが空いているのに何故か隣に停めてくる謎の人物のこと。静岡に多く生息しているが、まれに他県でも見られる。cf) トナリング(動詞)

副書院辞書参照

事の発端は移住前

僕こと移住ライダーが昨年他県から移住してきたことは既にお話した通りです。移住前に約一年かけて、この一帯である静岡東部エリアに月に二度ほどの頻度で通い、観光を兼ねて遊びまわりながら移住先を見繕っていました。ある時はバイクで、またある時は車で。僕の地元からだと少し距離があるため大変だったけれども、移住後の生活を夢見て遠征した日々は、目的を果たした今となっても忘れ難い大事な思い出です。

そんなある時の話です。ある時、気付いてしまったんです。トナラーの存在に。

移住ライダーの悲しき過去

僕ですね、数年前にショッピングモールでドアパンチ(※駐車場で隣の車のドアが勢いよく開けられ、ぶつけられること)被害に遭ったことがあるんです。買い物で車を離れている間に、僕の車のドアにベッコリ深い傷を付けられました。ですが、犯人はそのまま去ってしまっていて、どうしようもありませんでした。とても悔しく、また悲しい思いをしました。

(※画像はイメージです)

そんな苦い経験もあって、駐車する際には絶対に駐車場の端っこに停めるようにしているんです。誰も停めないようなガチの端です。お仕事をサボって昼寝してる営業マンよりも遠くに停めるんです。また傷付けられたくないですからね!

にもかかわらず。にもかかわらずですよ。

いるんです。

車に戻ると必ず隣がいるんです。どんなに遠くに停めても必ず隣に停まってるんです。それで色々調べてみたら、そういった存在のことを『トナラー』と呼ぶらしいことが分かりました。正直、ちょっと困惑です。だって傷つけられたくないから、わざわざ遠くに停めているんですよ? なのに隣に停めてくるなんて。いやまぁ駐車場のどこに停めようが自由ですし、縛る法律なんて存在しないので、おかしなことを言っているのは間違いなく僕なんですけどね。笑

でも、なんかこう……もやもやします。しませんか? 例えば、電車とかで他にいくらでも席が空いているのに、隣に座られたらちょっと気持ち悪いですよね。というわけで、トナラーの人は一体どんな心境でトナリングしてくるのか調べてみました。

トナラーの犯行動機①ランドマーク説

ネットで軽くリサーチしてみたり、周囲に隠れ潜むトナラーの人に聞いてみたところ、どうやら彼らは隣の車を目印にしているらしいんです。目立つ車だったり、大きな車、色が派手な車の隣であれば、「自分の車がどこにあるか、わからなくなることはないだろう」と考えているそうなんです。「それは非常に賢いですね!!! 」……なんて思うわけないでしょ!! いや、それならそもそも目立つ色とか形の車を自分で買えばいいじゃないですか。

トナラーの犯行動機②ガイドライン説

こちらもある意味では目印ではありますが、より実際的な理由になります。トナラーの人の中には、車を駐車する際に“隣の車を基準にする”方もいるそうなんです。「隣に車があることで、それを基準に真っすぐに停められる、停めやすい」みたいに考えているんだとか。……いや、地面に白線のガイドラインありますよねぇ!!? 教習生や免許取り立てならいざ知らず、そのレベルの腕前で僕の大事なバイクの横に停めないでヨォ(;´Д`) 人の車をパイロン代わりにしないで?

トナラーの犯行動機③物理的安全説

3つめの動機は物理的安全説です。ググってみた感じだと、地域によっては「趣味性の高い車や高級車の隣に停めろ」という嫌な教えが蔓延る地域もあるそうです。理由としては、「高級車のオーナーは大事に乗っているので、まずぶつけられることはない」というものだそうです。

まぁこれは分かります。誰だってぶつけられたくないですもんね。僕もファミリーカーやスライドドアじゃない車、傷だらけの車、変な停め方の車は避けて停めたりしますし。ぶつけそうにない相手のそばが良いというのは道理ではあります。

ですが、ここからのトナラー(※ネット記事)の言い分が酷いです。「仮に当ててしまっても、高級車に乗っているくらいのお金持ちなら許してくれそうだから」ですって。えぇ……。いや、その考え最低ですよ! 優しそうだからとか、お金もっているからとか、そんなのなんの免罪符にもなりませんからね? お金持っていれば酷いことして、損害を与えてもいいだなんて、とんでもないですよ。

※繰り返しになりますが、ネットで見かけた意見なので、本当にそんなことを考えている方がいるかどうかもわからないです。笑

トナラーの犯行動機④心理的安全説

4つめ、心理的安全説。これはそのままです。隣に車が停まっていると、メンタル的に安心感を感じるらしいです。

こういった意見はたまに見かけます。近年だとコロナ禍もあったりして、人恋しいとか、孤独を感じる、みたいな方も増えているそうですしね。そういった孤独感を紛らわせるために、敢えて満員電車に乗ってみたり、用もないのに人が多い場所に行ってみたりして、パーソナルスペースの近さに安心感を覚えるような方が増えているという海外の記事を見かけました。

そういった観点から見てみると、トナラーという存在は多くの現代人が抱える孤独感が表出したものと言えるのかもしれないですね。……しかし、うーん、まぁ気持ちはわからないでもないですけど、それなら端っこに停めている僕の隣に敢えて停める必要は無いですよね? 両隣がうまっている場所の真ん中とかに停めればいいじゃないですか。

トナラーの犯行動機⑤なんらかのこだわり説

えぇ、まだあるの!?という感じですが、これで最後です。笑 ただ、これに関しては内容が様々なので一括りにまとめてご紹介させていただきますね。

⑴まずは「場所のこだわり」です。「僕はいつもここに停めているんです」「ここが好きなんだ」と、いつも同じ場所に停める、結果として誰かにトナリングしてしまうというものです。これはまぁ理解できます。多かれ少なかれ誰しもがそういったこだわりを持っているものですしね。そういった理由なら納得です。

⑵次によくあるのは「停め方のこだわり」ですね。端から停めるとか、詰めて停めるとか、そういうこだわりがある場合ですね。これも割と理解できます。全体のことを考えれば、このように合理的・効率的に行動してくれる方が多ければ、渋滞緩和やファスナー合流もスムースにいくのかもしれませんね。

⑶逆にあまり共感できないこだわりは「車のこだわりに対するトナラー」です。SNSでよく見かけるのですが、「カッコいい車が居たから隣に停めた(パシャリ)」「自分と同じ車だから隣に停めてみた(パシャリ)」みたいに、トナラーしてSNSにあげる方多くないですか? 僕もバイク乗りですし、テンションが上がる気持ちは本当に心から理解はできるのですが、それはダメなヤツですよ!

まとめ&移住ライダーの考察

以上がトナラーをしてしまう心理だそうです。うーん、なかなかに理解しがたい。しかし、トナラーは静岡県の至る所に存在します。ヤツらは気付けばあなたの隣にいます。静岡県さんには本当にトナラー多いですからね!

そもそも何故静岡にはこんなにトナラーが多いのか。

よくある話として、一般的に静岡県民の国民性として「大らか」であることがよくあげられます。実際に僕も移住してきて本当にそう思いました。静岡の方は、おっとりしていて、朗らかで優しい方が多いです。すぐに親しくなれるんです。つまりそれは、心理的な距離感が近い、もしくは距離を詰めるのが上手だと言い換えることができると思います。

もしかしたらこの辺りがトナラーの多さに繋がっているのではないでしょうか、個人的にはそう思いました。※実際に合っているかどうかはわかりませんので悪しからず(*’▽’)

それでは、いずれまた

ぶおん🏍=3

移住ライダー
この記事を書いたひと

移住ライダー さん

東京から移住してきた謎のバイク乗り。最近あまり乗れていないのが悩み。