すやまうどん~3代続くこだわりの味~

幻のうどん

創業から80年以上、素材・製造方法を守り続けている“すやま”うどん。巷では、幻のうどんと呼ばれている。当初は須山地区内でしか販売されていなかったが、あまりの美味しさに口コミで各所に広まっていった。美味しさの理由は素材や製法に対するこだわりである。素材はこだわりの3種類の小麦粉をブレンドし、海水天然塩と富士山の地下水を使用している。それらのこだわり素材をこねて圧縮する。何回も圧縮を繰り返すことで、強いコシとモチモチとした食感が生まれる。その後、3~4日かけて、ゆっくり自然乾燥させる。一般的なうどんは防腐剤の役割で、うどんに含まれる塩分が多い。しかし、すやまうどんはご高齢の方でも、美味しいものを健康に食せるように塩分を控えめにしている。1度素材を変えようとしたこともあったが、うどんのコシが弱くなってしまった。この経験から、今の素材・製法を守り抜くと決めた。

3代続く渡邉製麺

創業理由は町おこしの一貫で、須山の小麦を加工する製麺所を作った。2代目が引き継いだ後、もっと美味しいうどんを作りたいという想いから、現在のこだわり素材である3種類のブレンド小麦を使用。うどんにもっとコシを出すために圧力をかけるローラーを増設。現代表の3代目も別の仕事をしながら、2代目と共にすやまうどんを作り上げた。

生産性よりも味、そして心

すやまうどんの味を支えているのは生産者の心である。小麦を大量に仕入れ、乾燥機を導入すれば、今よりも大量にうどんを作ることはできる。しかし、うどんはシンプルだからこそ、変えたことが必ず味に影響する。試行錯誤してもいいが、80年以上受け継がれてきた技と経験の積み重ねが、すやまうどんである。今のお客様がすやまうどんを愛してくれるのであれば、今の素材・製法を守り抜く。生産性を重視するのではなく、手間暇かけ、今のすやまうどんの味をずっと作り続けると決めた。

代表者からの言葉

粉・水・塩にこだわり、お客様に満足していただけるため、最大限の努力を続けます。

代表 渡邉 吉己

ラブーン編集部
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